The ART SHOP [ギャラリー]
2020/11/18
「島の手仕事展III-第一章やちむん」-ビームパリ窯さんご紹介
ビームパリ窯-BEAM PARI GAMA
西表島のビームパリ窯。嘉陽 恵美子さんが陶器と土器の制作をされています。
師匠である西念さんのお手伝いでパナリ焼きの魅力にはまった嘉陽さん。ライフワークとしてパナリ焼の復元に向き合うとともに、気負うことなく日常で使える沖縄の器を作られています。
- 西表島。自然の中に建つ工房。嘉陽さんが作る陶器の器や、魔除けとして厳しい顔をしたシーサーなどが見られます
- 少し離れた場所にある「パナリ焼展示館」。西表島の南東に位置するパナリ島(新城島あらぐすくじま)で作られていた土器。展示館では発掘されたもの、復元されたものが見られます。(来館要予約)
嘉陽 恵美子 - Emiko Kyou
大阪で陶芸の基本を学び、師匠である西念秋夫氏についてパナリ焼の復元作業の旅に西表島を訪れたことがきっかけで、西表島に移住された嘉陽さん。不思議な縁とタイミングで流れに身を任せて移住することになった嘉陽さん。パナリ焼は既に技術が途絶えた焼き物で、文献も少なく、いつどのように生まれ、どのようにして終わったのか、はっきりしたことが分からないそうです。正解を示すものがないため、パナリ焼の「復元」に答えがでることはないと感じているとのこと。それでもパナリ焼の探求は永遠のライフワークであると言います。その傍らで、沖縄の伝統的な器の精神を学びながら、日頃使える器や魔除けであるシーサーを陶器で作られています。
- 土器の壷の底を丸くする作業ーペタペタと叩いている瞬間が土というか地球というか自然に近づけるような感覚になって好きなのだそうです。叩くことに夢中になって丸くなりすぎてしまうこともあるそう。
- 嘉陽さんの作る器は人気のクイナ柄などかわいい模様も多いですが、シーサーは魔除けの意味があるため厳しい顔にして渋く作っているそうです。
- 現在は土器と漆のコラボレーションに挑戦中。アートホテル石垣島でも、中に漆が塗られたぽっこりした丸いフォルムがかわいい水入れを展示販売しています
- クイナ柄の器は大人気。八重山では道端でよく見かけるシロハラクイナ。とてもかわいいその顔とのんびりした動きが嘉陽さんの絵で表現されています。カップや器など、揃えています。